KODAIURUSHI Blog.

KODAIURUSHIは、漆塗師のプロジェクトです。
漆工芸の「新しい」を日々追求しております。
ipod touch URUSHI プロジェクト? その1
せっかく、webもリニューアルしてblogも開設したので、
面白い漆塗りの試みをレポートして行こうと思います。

まず第一弾は、自分のipodのケースに、漆塗り蒔絵を施して見ることにしました。

よく、お客さんからは、Macbook(apple社のノートパソコン)に漆施工の依頼はあるのですが、自分の持ち物には無いなぁと思いまして。

ipodtouchの写真

iPhoneやipod touchって、一般的に
こういった保護ケースを装着しますよね?

ipodtouchのケース素地


でもこれでは、せっかくのリンゴマークが見えないので
appleのプロダクトとは解らないです。。。
リンゴマークをモチーフにした蒔絵グラフィックと漆塗りで、
ipod touch URUSHIを作ってみたいともいます。

その2へつづく...
| 塗師屋の仕事 | 14:26 | - | trackbacks(0)
うるしの話 第1話「漆とは」 その2
漆工芸の、まず「漆」からご説明いたします。

漆(うるし)は漆の木の樹液から作られる、天然由来の塗料です。
漆の木を特殊な刃物でキズを付けると、そこから樹液がしたたり落ちてきます。
といっても、量はごく微量で、漆の木1本から採れる漆の量は200g程らしいです。
昔は、漆掻きの職人さんも、弊社の所在する越前漆器産地には沢山居られたらしいですが、非常に生産性が悪く、現代のビジネスとしては成り立たないため、今はほとんど日本では作られておらず、人件費の安い中国産漆がほとんどです。でも、日本の漆工芸の前身は中国から伝わってきたものなので、漆工芸に限っては、特に中国産=質の悪いものとも言い切れません。
とはいっても、現在、岩手県に少しだけ国産漆の生産が息づいておりまして、国産漆は漆の成分がとても濃く、非常に強い仕上がりになります。
価格は、中国産の30倍もするので、ごく一部の作家さんや文化財の修復に用いられます。
中国産と比べ肉持ちもあって、仕上がりも美しくなります。
(誤解をされやすいのですが、漆工芸の、特に真塗り塗膜の美しさとは、漆だけではなく、素地、下地塗り、研磨、塗師の腕、様々な要素で作られます。こちらについては、後日のお話で解説いたします。)

この、樹液そのもの漆を、生漆(きうるし)と呼ばれ、拭きうるし等オイルステインの用に刷込んで塗る、比較的簡単な漆塗り技法に用いられます。
その中でも、質の良いものは、生上味漆(きじょうみうるし)と呼ばれ、蒔絵作業やつや出しの磨き作業の際に用いられます。

次にその生漆を、精製していきます。
これは、漆屋さん(塗師ではなく漆製造を販売している仕事)が行う、非常に熟練の必要な技術です。
生漆をよく攪拌して、漆の分子を均一にしてその状態を安定させ(これを"なやし"と呼び)、適度に熱を加えて漆の水分を抜き純度を上げる("くろめ"と呼ぶ)工程を得て、素黒目漆(すぐろめうるし)を作ります。

この素黒目と呼ばれる状態は、非常に純度が高く漆の成分が濃い状態で、精製された漆の最も素の状態です。この漆は、とても強く肉厚に塗れるため、寺院等の建築物の修繕等、強度が必要とされる部位に用いられます。作家さんでは、この状態の漆を好んで使う方もおられますが、艶が消えた仕上がりになるので、艶を出すためには、蝋色磨きと呼ばれる作業(後日解説いたします)が必要になり、非常にお値段が高い美術品の仕上がりになります。

我々塗師屋は、この素黒目をベースに植物性油を混合して精製した、朱合漆(しゅあいうるし)を好んで用います。こちらは、漆のクリヤーともよべるもので、朱色等の色顔料を練り込んでも発色が良く、琥珀色で透け具合も良く、溜塗りや春慶塗といった幅広い技法に用いられます。また、蝋色磨きをしなくてもある程度、艶を引き立たせる塗立て漆(ぬりたてうるし)を作ることが出来ます。
一般的な漆塗りの器は、こちらを用いられます。

。。。これだけ書き連ねてしまいますと、初めての方はもう訳が分からなくなってしまうと思いますが、漆という塗料が作られるまで、こんなにも手間暇がかかっているのですね。

次は、塗料としての漆をお話しいたします。



| うるしの話 | 17:52 | - | trackbacks(0)
うるしの話 第1話「漆とは」 その1
初めて漆塗りをご依頼されるお客様から、よくご質問頂くのは
「漆って一体なんなの?」と言うことです。
ご依頼頂く客様には、

「漆塗りは高級な仕上げだ」
「日本の伝統的な文化だ」
「非常に手間暇がかかっている」

という部分に付加価値を見いだして頂いてる訳ですが、
その実体までは、あまりご存じ無いようです。

実は、それは仕方の無い事でして
現代の日本において、漆塗りは過去のものになりつつあるからです。
だから「伝統」と名の付く工芸なのですが、
国内では、漆にまつわる書籍もほとんど存在しておりませんし
大学でも漆工芸を学べる学科が存在する所は数少ないです。
漆に関しては非常に情報が少なく、調べようがないのですね。

塗師として、漆塗りのお話しを不定期ですが掲載していきたいと
思いますので、お役に立てれば幸いです。


| うるしの話 | 13:09 | - | trackbacks(0)
このブログについて
こちらのKODAIURUSHI Blog.では、KODAIURUSHIのニュースをお伝えする他、漆の話や目新しい技法、面白い商品開発のお話しをご紹介いたします。

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KODAIURUSHIサイトリニューアル
ずいぶん遅れていましたが、ようやくwebのリニューアルが完了しました。
色々お問い合せ頂いたお客様、お待たせいたしました。
といっても、まだ未完成な部分が多いのですが、
おおよそのアウトラインが完成しましたので、アップいたしました。

Webの制作ですが、企画、文章、HTMLマークアップからCSSデザイン、
被写体物の制作や写真撮影等、日々の塗り仕事の合間に
こつこつ一人でやっておりまして。思ったよりも時間が掛ってしまいました。

単なる企業紹介やカタログの羅列で終わらないよう
アクセスいただいた方に、何かしら琴線に触れる様な、
インスピレーションを感じていただける様なwebにしたいと思っております。
今後とも自分の成長と共に、
文章や写真も変化させて行きたいと考えておりますので
お見苦しい部分もありますが、宜しくお願い申し上げます。

Webに関して、塗り業務に関して、本当にどんな事でも結構ですので
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